ラグドールはスカイブルーの綺麗な瞳ともふもふな毛並みが愛くるしい大型猫です。
そんなラグドールを飼育中の方の中には、「うちの子大きくならないのでは?」「毛が伸びない、もふもふにならない」「小さいままなけど大丈夫?」と心配の方も多いと思います。
そこでこの記事では、ラグドールの健康的な成長に関する悩みの原因と対策をご紹介します。
小さいままでもその子の個性なので問題ないという感覚がある一方で、大型猫と実感できる大きさを期待していたという飼い主さんは少なくないはずです。
ラグドールの性格や特徴|大型長毛種の飼い方で気をつけることを解説
ラグドールの成長過程
ラグドールは大半の大型猫と同様に、成猫(完全に身体的な成長が完了する)になるまでに3〜4年と長い時間が必要です。
オスの場合、1歳時点で体重5kgに達しているのが平均的です。その後の成長・体重推移は個体差に依存しますが、オスはメスよりも1〜1.5kg程体重が重い傾向にあります。
ラグドールの大きさの基礎情報
- 成猫時の平均体長
約50cm(一般的な猫の平均体長は約25~30cm) - 成猫時の平均体重
オス:5~7kg、メス:4~6kg
まとめ
ラグドールが「大きくならない、小さいまま」「毛が伸びない(もふもふにならない)」と判断する為には、身体的な成熟が完了する3歳または4歳まで待つ必要があります。
「大きい子に育てたいからもっと早く知りたい」という方は、1歳時点で5kgに到達しているかどうかを目安にするとよいでしょう。
1歳以降の成長(体長・体重の増加)には個体差があります。約5kgをキープしたまま体重が変わらない子もいれば、体重8kg程度まで骨格とともに大きくなる子もいます。
適切な餌の量を与えている場合は、無理に餌の量を増やしたりすることは控えましょう。ラグドールは成猫になるにつれて運動量が減る傾向があるので、肥満の恐れがあります。
ラグドールが大きくならない理由
ラグドールが予想よりも大きくならない・小さいままである主な理由は、遺伝的背景に加えて、育てる環境の影響が大きいです。
日本の住宅事情や育て方が、ラグドールの体格を小さくしてしまう要因となっています。
以下にてラグドールが大きくならない原因を挙げていきます。
遺伝で大きくならない
猫は親猫の遺伝子を受け継ぎます。
親猫が小ぶりな(大きくない)ラグドールの場合、その子猫も大きくならない可能性が高いです。因みに、日本の小さい・狭い住宅環境に適応できるよう、意図的に小さめのラグドールを親猫として選択していることもあるそうです。日本のラグドールは他国と比べて体格が小さめであるそうです。
遺伝で大きくならない問題を解消するためには、「ブリーダーさんを通じて大型の親猫をもつラグドールを選ぶこと」「親猫の身体的情報を事前に調査すること」を推奨します。
一説によると、前足の大きい子は将来大きくなると言われています。ラグドールの子猫の前足を観察することもおすすめします。
運動不足、睡眠不足、栄養不足で大きくならない
成長期に適切な栄養や睡眠、運動をとれなかったラグドールは大きくならない(小さいまま)で成長が停滞してしまいます。
睡眠不足は成長ホルモンの分泌を阻害します。運動不足や栄養不足は骨や筋肉の成長を停滞させます。これらは「毛が伸びない、もふもふにならない」といった悩みにも関係があります。
また、病気を患ったり大怪我をするなど、健康的な成長ができなかった場合は大きくならない可能性が高まります。
ラグドールの毛が伸びないのはどうして?
ラグドールの毛が伸びない・もふもふにならない場合も、原因は遺伝的なものから栄養不足、環境の影響まで様々です。特に若いラグドールの場合は、成長過程で毛の質が変わることもありますので、餌や生活環境を見直すことが推奨されます。
一般的に、生後6ヶ月のラグドールは毛量が少なく、毛色が薄いという特徴があります。成長過程を通じて毛量や毛色が変化する可能性はあります。
また、皮膚や被毛の健康を保つための栄養素(タンパク質やオメガ不飽和脂肪酸)が不足している場合、毛が伸びないと感じたりもふもふにならないことがあります。
遺伝的な背景を除けば、生活習慣や適切なキャットフードの選択によって対処可能です。
では、次の項目にて、ラグドールが「大きくならない」「毛が伸びない、もふもふにならない」「小さいままなけど大丈夫?」といった悩みに対する対策をご紹介します!
ラグドールを大きく健康に育てるためのポイント
「大きくならない」「毛が伸びない、もふもふにならない」「小さいままなけど大丈夫?」と心配になるラグドールを健康的に大きく育てるためには、バランスの取れた栄養(餌選び・餌の量)と適度な睡眠、運動が不可欠です。高品質のキャットフードを選び、適量を守ることが肝心です。
また、体調に不安がある場合は定期的な獣医師による健診も重要です。
豊富な栄養素(餌選び・餌の量)
ラグドールが「大きくならない」「毛が伸びない、もふもふにならない」という悩みに対する解決策として、骨格の形成や被毛の生成に必要な栄養素を確保する必要があります。
ラグドールを健康的に大きく育てる為に必要なポイントを以下に挙げます。
- 良質な動物性タンパク質
健全な骨格・筋肉形成のために高タンパク質が必要。動物性タンパク質35%以上がベスト。 - 低脂質・低炭水化物
室内飼いは野生に比べると確実に運動量が減る。加えて確実に食事機会が訪れるので、内容量に配慮していないキャットフードだと肥満になりやすい。子猫期や成長期はそこまで注意する必要はないが、成猫期以降は肥満予防のためにもカロリー管理が大切。特に大型猫のラグドールは、体が大きい分食欲や摂取エネルギー量も多い。 - 関節ケア
ラグドールは大型種で体重も重いため、その分関節にかかる負担も大きい。グルコサミンやコンドロイチンを含んだ関節のサポートを促すフードが良い。不足している場合は関節炎に伴う運動不足が加速し、ストレスや肥満につながる。
綺麗でもふもふな毛並みを実現する為に
ラグドールの健康的な皮膚、魅力的な毛並み、毛艶をキープするには、オメガ3不飽和脂肪酸を積極的に取り入れましょう。猫の体内で合成することのできない必須脂肪酸なので、飼い主さんが意識的に食事で与えるべきです。
オメガ3不飽和脂肪酸には、血液中の赤血球の柔軟性を高める効果も期待できます。猫の心臓などの循環器への負担も減らすといわれています。 シニア猫に多い慢性腎臓病の猫でも、オメガ3不飽和脂肪酸をより多く含むキャットフードを継続的に与えることで、腎臓の機能が低下するスピードが緩やかになることが分かっています。
長毛種を飼育する上での癒しの1つである「もふもふの毛並みとその美しさ」と内側からの健康を支える大切な栄養素です!
ラグドールにおすすめのキャットフードと最適な餌の量
ラグドールの成長期ごとの餌の量
ラグドールは一般的な猫種に比べて成長スピードが緩やかで、完全に成猫になるまでに約4年を要します。この長い成長期間を通じて、餌の量を適切に調整することが重要です。子猫期にはエネルギー消費が激しいため、推奨される量よりも多めに与えることが一般的です。成猫期に入ると、運動量に応じて餌の量を調整し、肥満を防ぎます。高齢期には、消化吸収が良い、栄養価の高いキャットフードを適量与えることが大切です。
大きくならない、小さいままという悩みに対して向き合う以前に、大切な家族である愛猫の健康を第一に考えて支えましょう。
ラグドールへの適切な餌の量
- 生後2-3ヶ月の子猫
1日合計40-60g、4回に分けて与えましょう。1回あたり12g程度 - 生後4-6ヶ月の子猫
1日合計80-100g、3回に分けて与えましょう。1回あたり30g程度 - 生後7-12ヶ月の子猫
1日合計100-120g、3回に分けて与えましょう。1回あたり35g程度 - 生後1年-成猫までの子猫
ラグドールの成長が完了するまでには3〜5年程度かかります(個体差あり)。
以前(生後1年)よりも餌の量を減らすことは避けるべきですが、キャットフードの種類や餌の量に関しては愛猫の様子を観察しながら肥満に注意して調節しましょう。
回数は1日2〜3回に分けて与えましょう。
- スマホで定時定量に餌やり設定が可能
- 様々な種類のフードに適応:トッピングにも対応
- 3Lの大容量タンク:密閉で鮮度をキープ
- 高性能(画質、暗視)カメラ:BGM付き動画も作成可能
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適度な運動
ラグドールを大きく育てる過程において、健康的で丈夫な骨格の形成および維持は大切です。日常的に運動させることで、ラグドールの大きな体を支えるための筋肉の発達を促すことができ、大きくなる可能性を高めることができます。
また、適度な運動は代謝の促進やケガの予防などにも効果的です。ラグドールは大型猫の中でも比較的運動量が控えめな猫種として知られているため、飼い主さんが意識的に運動させてあげる環境を提供することが必要かもしてません。
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- 上り下りしやすいオールマイティーな充実設計
- 省スペースで、狭いお部屋にもおすすめ
- 動線が途切れなく、子猫やジャンプの苦手な愛猫でも楽々に登り降り
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ラグドールに対して効果的な遊び方
- 空腹時に誘う
空腹時は食に飢えているので狩猟本能が働きやすいです。遊びに夢中になる可能性が比較的高いタイミングと言えます。 - 10分程度で終わらせる
猫の集中力は10~15分程度です。短すぎず長すぎずを心がけましょう!
※数分ごとの遊びを小分けにしてもOK - 最後は必ず達成感(報酬)を味わわせる
猫にとっては狩猟を兼ねた遊びです。例えば猫がおもちゃを追いかけるような遊びをするのであれば、数回に1度は必ず獲物を確保させてやってください。
どれほど追いかけても手に入らない場合、猫が遊びに飽きてしまったりストレスを感じてしまいます。 - 毎日遊ぶ時間を作る
上記と重複しますが、10~15分でいいので可能な限り継続的に遊んであげましょう
快適な睡眠
ラグドールの健やかな成長を見守る為には、リラックスしてぐっすり眠れる環境作りが欠かせません。
具体的には、「薄暗くて静かな場所」「リラックスできる大型猫用ベッドやクッション」「安定した生活リズム」などが挙げられます。
飼い主さんの工夫次第で解決可能なので、必ず実践しましょう。寝る子は育つ!
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- 抗菌防臭加工の中綿
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かわいい愛猫の個性を理解しよう
ラグドールの健康的な成長に関する悩みの原因と対策について解説しました。
「大きくならない」「毛が伸びない、もふもふにならない」「小さいままなけど大丈夫?」と心配になる飼い主さんの気持ちは尊重されるべきです。一方で、できる限りの手立てを尽くした上で改善が見られない場合は、その子の個性として尊重して愛しましょう。
大型猫を飼育する飼い主さんの多くが、存在感抜群の大きくなる子を希望しますが、生き物なので思うように大きくならない場合や小さいままの場合もあります。
一期一会を大切に、ラグドールとの豊かで幸せな猫生活を実現してください!