猫と暮らしている飼い主さんであれば、愛猫とのスキンシップの一環として抱っこする光景を想像すると思います。
一般的に、ラグドールは甘えん坊で抱っこに抵抗がない猫種として知られていますが、中には抱っこ嫌いな子や飼い主さんになつかない子もいます。
そこでこの記事では、「ラグドールは抱っこ好きな猫種と聞いていたのに全然なつかない。むしろ抱っこ嫌いだ。」と感じている飼い主さんに向けて解決策を提案します!
適切な抱っこの仕方やラグドールとの信頼関係の深め方を学び、愛猫との癒しの時間を手に入れましょう。
ラグドールは抱っこが好きな猫
ラグドールはふわふわの毛を持っています。抱っこされるその姿がまるで「人形のようだ」という点からラグドールという名前がつけられました。抱っこされた時にリラックスする猫としても知られています。
つまり、一般的にはラグドールは「抱っこ嫌いではなく、むしろ抱っこ好きな大型猫」として認知されています。
また、性格に関しても比較的穏やかで優しいことでも知られています。以下にラグドールの性格特徴を簡単にご紹介します。
- 愛情深い
- 愛嬌がある、なつきやすい
- 穏やかな性格で、子供に対しても優しい
メインクーンやノルウェージャンフォレストキャット、サイベリアンフォレストキャット など大半の大型猫が穏やかな性格を持ちますが、その中でもラグドールは飼い主さんとじゃれ合うのが好き(スキンシップを好む甘えん坊)な猫種です。
一般的にはスキンシップ好きの甘えん坊で知られるラグドールですが、「抱っこ嫌い」「なつかない」と揶揄される理由とは何なのでしょうか?
抱っこの仕方などの飼い主さんからの視点も含め、抱っこ嫌いなラグドールの特徴や理由を解明します!
ラグドールが抱っこ嫌いな理由
ラグドールが抱っこ嫌いであったりなつかない理由を探るためのいくつかの判断基準が存在します。
甘えん坊な性格だという先入観から、過度なスキンシップや誤った抱っこの仕方をしている可能性もあります。
①野生の本能
ラグドールに限らず、猫は本能的に独立心が強く、マイペースな生き物です。一般的に、自分の動きを他者に制限・強制されることにストレスを感じます。
そもそも抱っこ嫌いである以前に、ラグドール(猫全般)は抱っこにより拘束されたり体の自由を奪われることに本能的に拒否反応を起こしやすいです。
「個体差」という言葉で頻繁に表現されることもありますが、上記で紹介した野生の本能は全ての猫に備わっているものです。
「なつかない」「甘えん坊ではない」と感じる以前に、抱っこされるという行為は猫にとって自然な行動ではないことを認識しましょう。
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②過去の経験やトラウマ
ラグドールは、人との共同生活を通して様々な刺激や経験を得ます。その中には、ネガティヴな経験やトラウマも含まれます。
「抱っこ嫌いになった理由」に該当し得る過去の経験を以下にまとめます。
- 自由に動きたい時に、無理やり抱っこされた
自由を拘束された時の不快感やストレスが抱っこ嫌いに繋がる - 不適切な抱っこの仕方をされた
痛めている箇所や敏感な部位を触られ、抱っこ=不快な行動と認識する - 抱っこの時間が長すぎてストレスを感じた
単純に拘束時間の長さによるストレスに加え、動けない状況に恐怖感を覚えて抱っこ嫌いに繋がる - 抱っこに慣れていない
飼い始め当初から当然のように抱っこをしようとすると、単純な驚きや恐怖から警戒心を抱く
「うちのラグドールは抱っこ嫌いかも、なつかない」と感じる背景には、飼い主さんが無意識のうちに愛猫に不安やトラウマを与えている場合も考えられます。
その他、飼い主さんの服や体から猫にとって「嫌なにおい」がしていることもあります。
例えば、柑橘系のにおいが苦手な猫にとってその種の香水や柔軟剤のにおいは不快です。
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③飼い主さんとの信頼関係
ラグドールと飼い主さんとの間に十分な信頼関係や絆が存在しない場合、抱っこ嫌い(触られたり近い距離にいることを嫌がる)になる理由となります。
飼い始めは、単純に時間が浅いことが理由と考えるべきです。一方で、1日の大半外出していたり、普段愛猫に殆ど構わない飼い主さんが、急にスキンシップをとろうとするとラグドールはビックリするでしょう。
愛情を持って接しているのに「なぜ抱っこ嫌いなのか理由が分からない」場合、この信頼関係の欠如が該当しているかもしれません。飼い主さんの勝手で、いきなり大きな甘え声で触ろうとしたり、普段大きな声で人と喋っている様子などが、ラグドールが飼い主さんを信頼できていなかったり、警戒している理由かもしれません。
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実体験
大半の場合は「本能的な理由」と「過去の経験」が抱っこ嫌いの主な原因だと感じます。
「飼い主さんとの信頼関係」に関しては、乱暴な接し方をしていない限りはその子の個性(とりわけ慎重・警戒心が強い・甘えん坊になりきれない)として尊重してあげましょう。
忍耐強く愛情を持ち、少しずつが原則です。
嫌われない抱っこの仕方
ラグドールが抱っこ嫌いでなつかない理由を理解した上で、その解決に向かう(今回の場合はスキンシップとしての抱っこを実現する)抱っこの仕方について解説します。
安心感を提供することが、嫌われない抱っこの仕方の秘訣です。
①まずは「抱っこしない」
抱っこを強要せず、まずは床やソファに座って愛猫が近づいてくるのを待ちます。
ラグドールがリラックスしている時にゆっくりと近づき、気持ちよさそうな部位を優しく撫でてあげましょう。猫が甘えたモードの時は、飼い主さんにスリスリ近寄ってくることもしばしばです。
ラグドールが「飼い主さんは安心できる存在」「甘えさせてくれる存在」と認識できるまで、時間をかけてじっくりと関係を築いていきましょう。
②ブラッシングや猫じゃすりを使用する
上記①がある程度習慣化されたら、ブラシやコーム、猫じゃすりを使用して更に体に触れられることに慣れさせましょう。
長毛種であるラグドールは、抜け毛や毛球症予防の為にも定期的なブラッシングが大切です。
首元や背中の部分を優しくなぞっていると、気持ちよさそうに甘えるでしょう。寝転んでへそ天をしてお腹を見せてくれたら、飼い主さんを信頼してくれている証拠です!
お腹を見せてくれた後も慢心は禁物です。優しく忍耐強く、嫌がらないように努めましょう。
※嫌がったらすぐに中止。焦らずじっくりと、優しく。
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猫の舌の感触を忠実に再現したこの猫じゃすりで愛猫を優しく撫でてあげましょう。
猫同士でグルーミングし合っている気持ち良さそうな光景を飼い主さんと共に実現できる商品です!私も愛用してしていますが、我が家のサイベリアンも大好きで離れません。
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③抱っこして優しく撫でる
②が習慣化すれば、少なくとも飼い主さんに対して常に警戒心を抱くことはないでしょう。信頼関係の構築も進んでいます。
前足の付け根を持ち、両手でゆっくりと愛猫を抱きかかえましょう。
適切な抱っこの仕方には個体差に依存しますが、我が家のサイベリアンの場合は「仰向けで抱きかかえられて、膝の上でくつろぐ」体勢がお気に入りです。
片腕で愛猫の体を支えてあげて、もう片方の手で顎まわりを優しく撫でると、喉をゴロゴロ鳴らしながらリラックスしています。満足したら我に返って起き上がりますが、座った状態で膝の上に乗せているので、高さもなく簡単に降りられます。
まとめ
結局、抱っこもスキンシップの一環です。「抱っこ嫌い=触られるのが嫌」と私は認識しています。
抱っこは気持ちよくてリラックスできる行為なのだということを認識させる為の過程が重要です。チュールやまたたびのおやつなどを与える際に、必ず抱っこの体勢をとる習慣などをつけるとで、「抱っこ=良いことがある」とポジティブな認識をさせることも有効です。
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飼い主と猫の信頼関係が大切!
一般的にスキンシップ好きや抱っこ好きとして知られるラグドールが抱っこ嫌いな理由やなつかない原因を解説し、適切な抱っこの仕方や距離の縮め方をご紹介しました。
ラグドールとの信頼関係を深めることは、抱っこ嫌いを克服して甘えん坊な愛猫との毎日を実現します。
抱っこ嫌いか否かが全てではありませんが、猫と共に暮らす上でのスキンシップの一環として、適切な抱っこの仕方をマスターして豊かな猫生活に一歩近づきましょう!