抱っこが嫌いな猫の種類とやってはいけない猫の抱き方|抱っこを嫌がるのはなぜ?

爪切りやケージに入れるとき、猫を抱っこするのが難しいと感じたことはありませんか?
意外に多くの猫が抱っこを嫌がり、飼い主としては大変なことも多いです。しかし、その理由を知ることで、猫との暮らしをより快適にすることもできます。
この記事では、抱っこが嫌いな猫の種類や、猫が抱っこを嫌がる理由、そして正しい抱き方とやってはいけない猫の抱き方について詳しく解説します。

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猫が抱っこを嫌がる理由

猫が抱っこを嫌がる理由は多岐にわたります。どれが該当しているのかを知ることで、猫の抱っこ嫌いを治せるきっかけになります。

におい(嗅覚)の不快感

猫はとても敏感な嗅覚を持っており、人間の体臭や香水、タバコの匂いなどが猫にとって不快な場合があります。
柑橘系の香りやアルコールなどの化学的なにおいは、猫にとって強い刺激となり、抱っこされること自体が嫌な体験になってしまうことがあります。
特に喫煙者の方や、香水を常用している方は、抱っこする前にシャワーを浴びてにおいを落とすなどをして、抱っこがストレスになる要因を減らすと嫌がられにくくなります。

行動が制限されるストレス

猫は体を自由に動かせないことに強いストレスを感じます。抱っこされることで体が固定されると、逃げ場がないと感じ、不安や恐怖を引き起こします。
特に、野良猫として育った猫や過去に抱っこされた経験が少ない猫は、この不安感が強く出ることが多いです。

猫の性格

猫の性格も影響します。個々の性格により、抱っこを嫌がる猫とそうでない猫がいます。どんな猫種でも、その子の性格ごとに抱っこが嫌いだったり、抱っこ好きだったりします。
抱っこが苦手な猫の品種は比較的抱っこ嫌いな子が多いです。例えば、ベンガルやサイベリアンなど、活発で独立心が強い猫種は、抱っこされることに対してより嫌悪感を持つ傾向があります。
ただし、抱っこが嫌いな猫の品種でも、性格によっては抱っこが好きなこともあります。

抱っこが嫌いな猫の種類

抱っこが嫌い・苦手な傾向にあるとされている代表的な猫種を紹介します。

ベンガル

ベンガル猫はきれいな模様と野性的な外見で知られていますが、性格もとても元気で活発です。ベンガルは自由に動き回ることを好み、抱っこされることを嫌がることがよくあります。
特に、若いベンガルは運動量が多く、抱っこによる拘束はストレスの原因となります。

サイベリアン

サイベリアンはシベリア原産の大型長毛種の猫で、とても温厚で従順な性格の、人気のある品種です。
ただし、温厚であることと抱っこが嫌いかどうかはまた別です。品種改良があまりされておらず本能が強い猫種ですので、行動が制限されることや、嫌なにおいには敏感な子が多いです。

私もサイベリアンを飼育していますが、うちの子も抱っこが好きな方ではありません。怒ったりすることはありませんが、長い時間抱っこしていると「離して〜!」と暴れることもあります。
猫にも個性があるので、無理をしないのがポイントです。

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ノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャットは、大きくて筋肉質な体を持つ猫で、非常に独立心が強いです。
サイベリアンのように自然の中での生活に適応しているため、抱っこされることに対して抵抗を示すことがあります。
こういった猫種は自分のペースで動き回ることを好み、拘束されるのを嫌がる傾向があります。
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シャム

シャム猫は、非常に社交的で人懐っこい猫種として知られていますが、その独立心も強いです。
抱っこよりも自分の意思で動くことを好むため、抱っこを嫌がることがあります。
シャム猫は特に、拘束されることに対して敏感であり、自分のペースで動くことをが好きです。

やってはいけない猫の抱き方

猫を抱っこする際にこれを守ることで猫のストレスを軽減し、より良い関係を築くことができます。

首根っこを掴む

なぜか猫は首根っこを掴むイメージがありますよね。
猫の首根っこを掴んで持ち上げるのは、非常に危険な行為です。首根っこは子猫の時期に母猫が運ぶための部位ですが、成猫にとっては不快であり、痛みや不安を感じてしまいます。特に重い成猫の場合、体重を首だけで支えることになるため、首や脊椎に負担がかかり、怪我の原因となります。
抱っこ嫌いの原因になるので、絶対にやめましょう。

両脇を持ち上げる

両脇だけを抱えて持ち上げる方法も避けるべきです。この方法では、猫の後ろ足が宙に浮いた状態となり、不安定で不快感を与えます。後ろ足が地面に着いていないのはとても不安です。
また、猫は自由に動けないことに強いストレスを感じるため、後ろ足を支えない抱き方は猫にとって不安を増長させてしまいます。
持ち上げたあとはすぐに安定した姿勢にしてあげましょう。

強く抱きしめる

猫を強く抱きしめる行為も禁物です。猫は体を圧迫されることを嫌うため、強く抱きしめられるとパニックになり、爪や歯で反撃することがあります。
特に、胸やお腹を圧迫するような抱き方は、呼吸を妨げる恐れがあり、猫にとって非常に不快です。

正しい猫の抱き方

猫を正しく抱っこするためには、いくつかの基本的なポイントを押さえることが重要です。以下に、猫が安心して抱っこされるための方法を詳しく解説します。

抱き上げる準備

まず、猫がリラックスしているタイミングを選びましょう。猫が寝ている時や遊びに夢中になっている時は避け、猫が自分から近づいてくる時を狙います。猫がリラックスしている状態であれば、抱っこされることに対する抵抗感が少なくなります

抱っこの際の猫の支え方

片手で猫のお腹を支え、もう片方の手でお尻をしっかりと支えることが基本です。
このとき、猫の体が不安定にならないように注意しましょう。体を密着させることで、猫に安定感を与えることができます。
また、猫の胸やお腹を圧迫しないようにすることが大切です。胸部を圧迫すると呼吸が苦しくなるため、猫にとって非常に不快な体勢になります。

抱き方のバリエーション

猫の性格や好みに応じて、いくつかの抱き方を試してみることも効果的です。
例えば、肩に担ぐように抱っこする方法や、膝に乗せる方法などがあります。
肩に担ぐ抱き方では、猫の前足を飼い主の肩にかけるようにし、後ろ足をしっかりと支えます。膝に乗せる場合は、猫を膝の上に乗せて体を密着させ、撫でるようにして安心感を与えます。

日常的なふれあい

普段から猫と積極的に触れ合うことで、抱っこに対する抵抗感を減らすことができます。
毎日のスキンシップを通じて、猫が飼い主に対して信頼を寄せるようになれば、自然と抱っこにも慣れていくでしょう。
撫でることやブラッシングを通じて、猫との信頼関係を築くことが抱っこ嫌いを克服するためにはとても大切です。

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抱っこ嫌いの猫との接し方のコツ

抱っこが嫌いな猫との良好な関係を築くためには、無理に抱っこをしないことが肝心です。猫がリラックスしているときに優しく声をかけたり、撫でたりすることで、徐々に抱っこに慣れてもらうことができます。
猫が自分から近寄ってくるタイミングを見計らい、その時に少しずつ抱っこを試みるのも有効です。
また、猫が嫌がった場合は、無理に抱っこを続けてはいけません。猫が抵抗を示したら、すぐに降ろしてあげましょう。
無理に抱っこを続けると、猫は抱っこ自体に対して悪い印象を持つようになります。猫にとって抱っこが嫌な体験にならないようにするために、猫のペースに合わせて接することが大切です。

まとめ

抱っこ嫌いな猫の種類と、正しい猫の抱き方について紹介しました。
我が家ではサイベリアンを飼育していますが、確かに飼い始めの頃は抱っこ嫌いでした。しかし、スキンシップなどを通して徐々に信頼関係を築くことで、抱っこ嫌いを克服し、今では抱っこさせてくれています。
猫の個体差を尊重し、愛猫のペースや性格を確認しながら少しずつ距離を縮めていきましょう。

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