肥満猫のリスクとストレスなくダイエットして体重を減らす方法は?

愛猫の健康状態は、猫を飼育している人の全てが気になったり不安になることです。
その中でも、肥満・体重管理は最も身近で、特に成猫期以降は常に付いて回る課題です。
仮に肥満でなかったとしても、愛猫の食生活(ダイエット・キャットフードの種類)や運動量等に向き合っていかなくてはなりません。

この記事では、「肥満猫のリスクとストレスなくダイエットして体重を減らす方法」と題して、愛猫の肥満やダイエット・体重管理に関する具体的な解決方法を提案します。
また、「愛猫の体重が平均と比較してどれほどのものなのか?」という疑問にも対応すべく、肥満・少し太っているなどの見極め方もご紹介します!

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猫の肥満は危険!?

そもそも、家猫の約60%が肥満・肥満気味であると言われています。
これは、野生と比較して食事を安定して得られていることに加え、運動量の減少も起因していると思います。
「ちょっとぽっちゃりしている程度が可愛くてちょうどいい」と感じる方も多いとは思いますが、危険です。
肥満の状態で放置してしまうと、深刻な健康問題に繋がる可能性が高まります。
代表的な例として、関節の疾患、糖尿病、心臓や呼吸器の疾患、尿石症などが挙げられます。キャットフードでこれらの疾患の予防を謳っているものは多いですよね?
猫は遺伝的に発症しやすい疾患を複数抱えているということです。

大切な家族の1人である愛猫の健康のために、体重管理を徹底して肥満へのリスクを減らしましょう!

肥満の基準は?適正体重を知りたい!

猫にとって肥満と判断される基準は、「適正体重の20%以上」とされています。
10〜20%増で過体重(太り気味)とされます。

適正体重や体重管理のチェック方法を知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

猫の月年齢別の平均体重と適切な餌の量|どれくらいから肥満?
1歳の猫は人間年齢だと何歳?平均体重や大きさ、ご飯の量を解説します
2歳の猫は人間年齢だと何歳?平均体重やご飯の量を解説します
猫の体重管理に有効な体型スコア(BCS)

猫の体重が増えてしまう原因

愛猫の体重が増加して肥満体型になってしまう原因は、消費カロリーよりも、摂取カロリーの方が多いことです。人間と同じですよね。
いわゆる「摂取過多」は、どのような要素が起因しているのでしょうか?

  • 食べ過ぎ 
    適正分量以上の餌を与えていたり、おやつの与えすぎが該当します。
    適正分量からちょっとだけ多めでも、日々の積み重なりが肥満へと繋がります。
  • 運動不足 
    猫はそもそも省エネで効率よく狩猟をする動物なので、無駄な動きはしません。
    特に室内で飼育している場合は、野生と比較すると確実に運動量(=消費カロリー)が減少します。
  • 避妊・去勢 
    避妊・去勢手術を行うことによって、除去された機能にかかっていた消費カロリーがなくなることとなります。
    これらの手術を受けた猫は、その分太りやすくなります。
  • 老化 
    シニア期になるにつれ、活動量の低下とともに代謝が下がり、肥満に陥りやすくなります。

適正分量以上のご飯やおやつを摂取していることが肥満の原因となっていることが大半です。
※適正分量は、年齢(ライフステージ)や、その猫種の平均体重に対しての現在の体重等をもとに、その猫が摂取すべきカロリーを指します。

ストレスなく猫をダイエットさせる方法

それでは、肥満気味や肥満の猫を無理なくダイエットを目指す方法をご紹介します。

ご飯の量・フードの種類を見直す

先ず最初に取り組むべきことは、食事量の調整です。
ダイエットを行う中で、今までと同じ食事量で体重の減少を計画的に目指すことは非現実的です。
ただし、少なすぎるご飯の量で急激なダイエットを行うことや、栄養のない(カロリー計算だけを重視した)ご飯を与えることで体重を減らすことは厳禁です。返って猫の健康状態を悪くします。
ダイエットに適切な分量を与えることを条件に、長期戦を覚悟しましょう。

低カロリーフードやダイエットフードに切り替えることも検討しましょう。
その際、食いつきや栄養価も慎重に考慮して、最適なものを選んでください。

おやつやご飯の回数について

厳格なカロリー制限、計算が面倒な場合、ダイエット期間におやつを与えることはやめましょう。
真剣に体重の減少を目指すのであれば、おやつは禁止していいと思います。
おねだりをしてくる愛猫に対して、おやつを与えるのではなく愛のあるスキンシップで満足させてあげましょう。

また、猫は不定期に獲物を捕獲してご飯を食べる習性から、ちょこちょことご飯を食べる癖があります。
この習性を利用し、ご飯をあげる回数を増やす代わりに、一度に与える量を減らし、1日の総カロリー量を減らしましょう。
愛猫がストレスなくダイエットに取り組むことができます。

下記リンクにて、年齢ごとの適切なご飯の量をまとめています。
これを参考にして、体重の推移を見守りながら分量の調整をしてください。

猫の月年齢別の平均体重と適切な餌の量|どれくらいから肥満?

運動量・活動量を増やして代謝をあげる

次に取り組める項目は、消費カロリーを増やすことです。
具体的には、遊んだり運動したりして、猫が体を動かして活動することです。
お気に入りの猫用おもちゃでひとり遊びや飼い主さんと遊んだり、キャットタワー・キャットステップの設置で日常から筋肉を使う環境を準備しましょう。

愛猫と遊ぶ際のポイントとして、ご飯の時間の少し前に遊ぶと効果的です。
ご飯の時間の前は、飢餓状態から狩猟本能が働きやすく、夢中になって遊んでくれるでしょう。
猫にとっての遊びは、狩りの練習をしていると認識しているようです。
また、カロリーを消費して代謝が良くなった状態でご飯を食べさせることで、消化や食いつきにも期待できます!

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他にも、担当の獣医師さんに相談することで、分量やフードのアドバイスが得られるでしょう。
一方で、一番近くで愛猫を観察できるのは家族である飼い主さん自身であることは間違いありません。
責任を持ってダイエットに取り組むこと、長期戦を覚悟すること」を忘れずに!

実際、飼い主さんが猫と遊んであげる運動量には限りがあると思います。
飼い主さんのお仕事や生活スタイルもあるので、遊んであげる時間を増やすと言っても限りがあると思いますし、継続することは難しいと思います。
個人的には、ご飯の量の調整に真剣に取り組むと同時に、意識的に運動させたりその他の取り組みに関心を向けることで、長い目で見て相乗的に結果が表れてくると思います。

猫の体重管理もダイエットのポイント!

ダイエットに取り組むのであれば、愛猫の健康を第一に考え、あくまで体重(結果)にこだわりましょう。
定期的な体重チェックはもちろんのこと、「目標体重に向けて計画的に進捗しているのか?」「今後のご飯の量やプランの見極め」を行いましょう。
将来的にダイエットに成功した場合、適正体重をキープするためにも、体重管理は欠かせません。

猫の体重管理に有効な体型スコア(BCS)

ペット体重計 ペットくん 5g単位 最大20kg
特長
  • 丈夫で長持ち:トンネル内は猫が大好きなカサカサ素材
  • お手入れが簡単:ポリエステル製のため、水洗い可能で清潔に保てる
  • 折り畳み式:収納に困らない。場所を取らずに持ち運びにも便利
  • 猫が夢中:飛び込んだり通り抜けるたびに音が鳴る
価格:4,980円(amazon)

ペット専用に設計された体重計のため、5g単位の細かい計測が可能です。
操作もシンプルで、猫ちゃん自身が体重計に乗らずともキャリーやベッドごと計れる機能も搭載されています。
愛猫の健康管理に自信を持ちたい方には是非ともオススメのペット体重計です。

猫のダイエットにおすすめのフード

猫のダイエットにおすすめのキャットフード、肥満のリスクを予防するためのキャットフードをご紹介します!

とにかくダイエット!体重を減らして肥満を解消することが急務の猫向け

ピュリナワン メタボリックエネルギーコントロール 2kg 全猫種 成猫~シニア期
特長
  • L-カルチニン配合:脂質の代謝を促進
  • 太り気味の猫のダイエット用フード
  • 高食物繊維設計で満腹感を維持
  • 免疫力、筋力、便の調子をキープしたまま減量を実現
価格:2,180円(amazon)

脂質の代謝を促進させるL-カルチニンは、配合されているのといないとでは効果に大きな違いがあります。
既に肥満の子、太り気味で健康面が心配(=ダイエットが必要)な猫ちゃんには、このダイエットフードを使用することをお勧めします。
栄養価やエネルギー面も考慮された設計のため、必要分量を与えていれば体調を崩す心配もありません。

ちょっと太り気味で不安かも?体重管理をしたい猫向け

HAPPY CAT ローファット(ウェイトケア) 1.3kg
詳細
  • 高タンパク低脂肪:肥満防止・肥満の改善
  • ビタミンC・タウリン等の必要栄養素をバランスよく配合
  • オメガ3,6脂肪酸配合:血液サラサラで様々な疾患を予防・改善。毛艶を維持。
  • 体重管理による関節の健康をサポート
価格:3,993円(定価)

肥満になりやすい老猫や、去勢・避妊手術後の太りやすい猫に向けた高タンパク低脂肪の総合栄養食ドライフードです。
老化につれて発症しやすい関節炎・関節痛へのケアや、歯周病ケア、尿路の健康もサポートします!
肥満やそれに付随するリスクに備えて常に備えておきたい方にオススメの商品です。
食べ応えのある美味しさをキープしながらも、体重管理を実現させて栄養素も取り入れたい老猫にフィットした商品です。

まだまだ若いし栄養面も大事!量だけ調整してダイエットを目指す猫向け

Orijen(オリジン) オリジナルキャット 全猫種・全年齢 1.8KG
特長
  • 穀類不使用:果物と野菜を多種使用(約20%)
  • 炭水化物を最小限に抑えた高タンパクフード
  • 自然本来の旨味と風味で食いつき抜群
  • 健康的に丈夫な体を目指す猫に最適
価格:8,000円(定価)

放し飼いの鶏、七面鳥、天然の魚、平飼い卵などの高品質な動物原材料から作られた栄養価の高いタンパク質を含んだキャットフードです。
肉、内臓、軟骨、骨など、材料を余すことなく丸ごと使用することで旨味と栄養を逃さずに調理しています。
その分、量に対する栄養価やエネルギー量が一般的なフードに比べて高いので、食事量を調整したとしても満足感や実際の健康面を損ないません。
シニア期に突入していない猫は、まだまだエナルギーや筋力の衰えが見られないため、健やかに食事量の調整によって肥満の予防を目指す猫ちゃんには効果的です。
食いつきはかなり期待できると思いますので、栄養価や愛猫の幸福度を考慮するとこのお値段の対価は享受可能です!

愛猫を大切にするためにもダイエットは大切!

今回は、「肥満猫のリスクとストレスなくダイエットして体重を減らす方法」について解説しました。
肥満には病気や短命・健康寿命の縮みのリスクがあることを認識し、可愛いからという理由で無責任にご飯やおやつを与えることに危機感を覚えましょう。
体重管理やダイエットに真剣に取り組んだ先には、愛猫にとっても飼い主さんにとっても幸せな生活が待っています。

命ある生き物にとって大切なことは、健康寿命を延ばすことです。
責任と愛情を持って愛猫と生活することで、かけがえのない幸福や絆を体験できるでしょう。

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