世界中で大人気の猫種スコティッシュフォールドですが、その人気は特に日本で根強いです。
猫について詳しくない人でも、スコティッシュフォールドと聞くとその姿をイメージできてしまうほどでしょう！
今回は、かわいくて最強満載のスコティッシュフォールドの魅力について迫ります！
人気No.1猫スコティッシュフォールドの魅力！
スコティッシュフォールドはそのチャーミングな外見（折れ耳＋まん丸な瞳とフォルム）と穏やかな性格（飼育しやすい）から、日本国内には留まらず世界の人気猫種ランキングでもトップに位置付けされています！
このランキング内は、折れ耳で短毛のタイプが大半を占めるそうです。
因みに、国内ではレッド（赤茶系）のカラー種が最も人気だそうです！
スコティッシュフォールドの性格と特徴
人気の凄さを認識していただいたところで、その魅力や特徴を具体的に解説します！
起源・概要
スコティッシュフォールドは、スコットランドで折れ耳の白猫が生まれたことが起源とされています。その珍しい折れ耳が愛くるしく特異性があるとされ、計画的に繁殖されるようになりました。
体は中型サイズでメスであれば3～5キロ、オスであれば3～6キロ程度になります。
スコティッシュフォールドには、伝統的な色や模様、長毛や短毛の種類があります。銅色が最も一般的な目の色ですが、他の色も見られます。
全体的に丸い顔、丸い目、丸い体の特徴を持っています。
性格
スコティッシュフォールドの性格は「知的で好奇心が強い」「人懐っこい」「穏やかで甘えん坊」などが挙げられます。
家の中で隠れることや恥ずかしがることは少なく、常に人々の側にいることを好みます。
魅力
部屋を移動する際には、人を追いかけることもしばしばあり、犬のようだと表現されるほど、賢く人に懐きやすいです。
また、その賢さから物を投げてそれを取って来る遊びを教えることも可能だとか！
多くのスコティッシュフォールドは好奇心旺盛で流れる水を飲むのを好んだり、食事や飲み物を足で触ったりすることもあります。
他の猫種と比較した場合、スコティッシュフォールドの運動量はそれほど活発ではないとされています。
おとなしい印象で鳴き声も比較的小さいことから、マンションで飼育する場合でも安心です！
外見的な魅力は、特徴的な折れ耳と、まん丸な瞳と体型でしょう。
外見的にも、他の猫種と区別のつきやすいユニークなポイントを持っている品種です。
立ち耳や長毛のスコティッシュフォールドも存在しますが、一般的にみなさんがイメージされるスコティッシュは折れ耳で短毛のタイプだと思います。
環境への適応力
スコティッシュフォールドの穏やかでのんびりとした性格が、我々人間との共存に適している点も人気の理由です。
環境の変化に動じずに、見知らぬ人や動物にもフレンドリーなことから、他のペットや多頭飼いにも向いています。ケンカをすることも少なく、すぐに仲良くなります。
加えてこれらの特徴は、小さなお子さんがいる家庭にも適応します。子供との相性もバッチリな猫種と言えるでしょう！
スコティッシュフォールドは病気になりやすい？
スコティッシュフォールドが病気になりやすい品種であるという情報を聞いたことがある方も多いと思います。
以下にてしっかりと解説します。
スコティッシュフォールドが病気になりやすい理由
スコティッシュフォールドが病気になりやすい理由は、折れ耳になる要因である染色体異常（骨軟骨異形成の遺伝子）です。
折れ耳のスコティッシュフォールドは染色体異常（骨軟骨異形成の遺伝子）を持っています。
言うならば、折れ耳のスコティッシュフォールドには100％なんらかの骨の異常が出現するとされています。軟骨で形成されている耳にも症状が現れた場合、折れ耳となります。
結果として、遺伝的に外耳炎や骨軟骨異形成症などの疾患を患いやすい猫種となってしまっています。
遺伝的な病気のため決定的な治療法はなく、痛みを和らげるための対処療法しかありません。
骨軟骨異形成の症状が手足に現れると、痛みから高い所へ登らなくなったり、触られるのを嫌がるようになります。
折れ耳の遺伝と病気になりやすい理由
折れ耳の遺伝に関しては、スコティッシュフォールドの繁殖が大きく関わっています。
繁殖背景
稀有で可愛らしいとされる人気の折れ耳（疾患を後押ししやすい）は、意図的に繁殖されています。
スコティッシュフォールドは必ずしも折れ耳が生まれる猫種なのではなく、遺伝子の組み合わせに依存します。折れ耳の確率は30％、立ち耳の確率は70％と言われています。
折れ耳同士の交配をすると75％以上の確率、立ち耳と折れ耳での交配では50％以上の確率で、折れ耳の個体が生まれると言います。
立ち耳同士の交配では、折れ耳の個体は生まれません。
つまり、繁殖の際に意図的に折れ耳のスコティッシュフォールドを採用することで、ある程度計画的に折れ耳が生まれることとなります。
※折れ耳同士の交配は、奇形猫を産む可能性が高いとして禁止されている。
前項の通り、折れ耳の遺伝子には染色体異常（骨軟骨異形成の遺伝子）がみられるので、結果として骨や関節に関する病気を引き起こすこととなります。
かかりやすい病気とその予防
スコティッシュフォールドがかかりやすい代表的な病気をご紹介します。
- 骨瘤や四肢の骨の形成異常
- 心臓病をはじめとした各種の内臓の病気
- 関節の病気
- 爪形成不全
※骨や関節が奇形になると痛みを生じます。症状が重いと歩けなくなる事もあります。
- 外耳炎
折れ耳のため、耳の通気性が悪いです。
それによって細菌が繁殖しやすくなり、耳の病気にかかりやすいです。
症状：耳にかゆみが起こって、頻繁に足で耳を掻き始めたり、耳を物にこすりつける。
耳の中に赤や黄色の耳垢がたまっており、悪臭がする場合も多い。
スコティッシュフォールドにおすすめの栄養素とフード
スコティッシュフォールドの健康維持に効果的なキャットフードの特徴は、「豊富な（動物性）タンパク質」「関節サポート」「低脂質・低炭水化物」です。
動物性タンパク質が豊富に含まれている
スコティッシュフォールドは、その愛嬌からは想像のつかない筋肉質な体型をしています！
そのたくましい筋肉をキープするために、肉や魚などの動物性タンパク質が豊富に含まれているキャットフードを与えるのがおすすめ。猫のエネルギー源となり、効率よく栄養素を吸収できるため消化もしやすいです。
また、良質なタンパク質によって免疫力を高めることで、外耳炎などの耳の病気の発症リスクを抑える効果も期待できます。
関節サポート成分が含まれている
前述の通り、折れ耳のスコティッシュフォールドは骨軟骨異形成症の発症リスクが高いとされています。
※骨軟骨異形成症：骨や軟骨などの関節がこぶ状にふくらみ、炎症を引き起こすといった症状。
関節サポートのためには、関節の構成成分を担うN-アセチルグルコサミン・グルコサミン・コンドロイチン硫酸などが配合されたキャットフードを選びましょう。
低脂質・低炭水化物なフード
スコティッシュフォールドは、一般的な猫にくらべて運動量が少なく、肥満になりやすい猫種です。
肥満になると体や関節への負担が増大し、関節炎の恐れがあるだけでなく、心臓・内臓の負担も増大します。
低炭水化物やグレインフリー（穀物不使用）のキャットフードを選び、日頃から肥満ケアを意識しましょう。
炭水化物（＝穀類）は太ってしまう成分を含んでいるだけではなく、過剰に摂取することで消化機能の低下（下痢、嘔吐など）や高血糖を引き起こすおそれもあります。
おすすめフード
- 適量のタンパク質配合により健康的な筋肉の維持をサポート
- 健康な骨と関節を維持するオメガ３系不飽和脂肪酸（EPA・DHA）を配合
- 心臓の健康維持に配慮
- 健康な泌尿器を維持するためにミネラルバランスを調整
この商品は、「筋肉の維持・骨と関節の維持・心臓のケア」の３つがカバーされているパーフェクト商品です。ブリティッシュショートヘアー向け商品ですが、スコティッシュフォールド向けとしても全く問題ありません。
販売元も安心安全のロイヤルカナンです。
スコティッシュフォールド向けのデイリーフードとしては、総合的に高得点です！
- 股関節と関節をサポート
- 体重管理をサポート（脂質の代謝を促す）
- 尿路の健康
- スコティッシュ・フォールドに適した栄養設計
国産の本商品は、国内で非常に人気のスコティッシュ専用フードです！
βグルカン配合により免疫力を高めるのみならず、ミネラル類・ビタミン類・アミノ酸類も豊富に含まれています。
グルコサミンではなく、N-アセチルグルコサミン（強い酸をかけてつくるグルコサミンと違い、エビやカニのキチン質を醗酵させて分子構造を壊さずにつくったグルコサミン）が配合されています。
関節サポート、肥満の抑制など、スコティッシュの抱える課題に直接訴求したキャットフードです！
- 低温脱水チキン：タンパク質の高消化吸収率
- グルコサミン・コンドロイチン：関節サポート
- 天然オリゴ糖：腸内細菌のバランス調整、毛玉形成の減少
- タウリン配合：目と心臓の健康を維持
- クランベリー使用：下部尿路の健康維持をサポート
ベルギーのプレミアムキャットフード「ブラバンソンヌ」の本商品は、非常に機能的で安心なキャットフードです。
徹底した品質管理によるヒューマングレードの実現と上記の項目に加え、以下の特徴も注目です！
- 消臭成分ユッカ抽出物を配合することで便の臭いを軽減
- バランスよく配合されたビタミン類
野菜由来のβ-カロテン、食物繊維、ミネラル、抗酸化作用が猫本来の免疫力の維持をサポート - 猫が体内で生成するのが苦手なアミノ酸「タウリン」を配合
- 亜麻仁とサーモンオイルに含まれる豊富なオメガ-3/オメガ-6脂肪酸やDHA/EPAが健康な皮膚と美しい毛艶をサポート
このフードはかなり品質が高い注目商品です！
スコティッシュにも長毛や大型の子はいるの？
前述の解説で触れた通り、スコティッシュフォールドには立ち耳、長毛、中には比較的大型のタイプも存在します。
スコティッシュフォールドの長毛種は非常に珍しく、希少性が高いです。
「スージー」という最初のスコティッシュフォールド猫が実は長毛の猫だったのです！
その後の品種改良で長毛の遺伝子を持つ猫との交配などにより、長毛が稀に誕生するようになったと言われています。
個体差を無視して語ることは不可能ですが、定説として「長毛種の性格は短毛種に比べてさらに大人しい性格である」とされます。
※中でも「折れ耳で長毛種」のスコティッシュフォールドはさらに希少価値が高いとされています。
長毛種のケアと注意点について
長毛種のスコティッシュフォールドを飼育した場合に必要なケアと注意点をご紹介します。
- 暑さ対策
長毛種の被毛は分厚く保温性が高い反面、夏場は「熱中症」になりやすい。
室内の温度管理もしっかりと行う必要がある。夏場にクーラーを切った状態で長時間外出することのないように。 - 定期的なトリミング・ブラッシング
長毛種の猫は抜け毛（特に換毛期）も多く、長毛により余計に部屋の汚れが目立つ。
グルーミング（毛繕い）をし過ぎて「毛球症」という毛が消化器官の中に溜まってしまう病気になりやすい。定期的なブラッシングは必須。
自宅でシャンプーを試みる場合は、完全に乾燥させるべき。水分が残っている場合、その部位が固まってしまい亀の甲羅（大きなダマ）のようになってしまう。サロンに連れて行くことを推奨。 - 食事
長毛種特有の綺麗なロングヘアを維持するために、高タンパクで、毛並みの維持を助ける働き（オメガ3・6脂肪など）の含まれるフードを積極的に与えるようにする。
人工添加物や消化されにくい穀物を使用していないかなどに注目する。グレインフリー・ヒューマングレードなど。
まとめ
今回は、人気猫種スコティッシュフォールド性格や特徴・魅力について解説しました。
あまり知られていない立ち耳や長毛タイプにも興味を持ってもらえればと思います。
世界中で人気があるというだけあって、やっぱり最高に可愛いですよね！
穏やかな性格ともぴったりです！
一部遺伝的な病気のリスクにも触れましたが、それらの対策等も他の記事で紹介していますので、ぜひご一読願います。
