ノルウェージャンフォレストキャットやメインクーン、ラグドールなどの大型猫は、その大きさと温厚で優しい性格から、多くの飼い主さんから人気があります。
しかし、その大きさからくる力強さもあり、飼育者にとって思わぬリスクを伴うことがあります。猫は犬とは違い、猟犬のように人間のパートナーとして暮らしてきた歴史の浅い動物であることは事実です。
しばしば「凶暴化」などの言葉が飛び交うこともありますが、果たして大型猫を飼うことは本当に危険なのでしょうか?
そこでこの記事では、大型猫を飼う際の注意点やリスクを理解し、安心して猫と飼い主さんが暮らすための対策や私の実体験を紹介します。
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大型猫の特徴
大型猫とは、体重が5kg以上になる猫を指し、メインクーンやノルウェージャンフォレストキャット、ラグドール、サイベリアンなどが代表的です。
大型のネコ科といえばライオンやトラ、チーターなどがいますが、ここでは日本で飼育可能な大型の猫種についてのお話です。
これらの猫は、通常の猫よりも骨格がしっかりしており、長毛種であることが多いです。そのため、寒冷地に適応した体を持ち、非常に穏やかで人懐っこい性格が特徴です。
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一般的な大型猫の性格
一般的に日本で飼育可能な大型猫種は、温厚で従順な性格をしています。
そういった猫種には大人しくて賢い品種が多く、ふわふわの長毛の毛並みが特徴的で、見た目もとても可愛らしいです。
また、遊びや運動好きな子も多く、飼い主さんのことが大好きです。逆に他人や他の猫との関わりをあまり好まない猫も多く、多頭飼いする場合は注意が必要です。
大型猫を家族に迎える前に知っておくべきポイント
まず、大型猫を家族に迎える際には、食費や医療費、トリミングなどにかかるコストが一般的な猫よりも高くなることを理解しておく必要があります。
たくさんのご飯を食べますし、長毛種の子が多いため、夏はサマーカットをしたり、毛が固まってしまうため、ケアや対策をする必要があります。
また、運動量の確保のためにも、広い生活空間や安全な飼育環境が準備できるかどうかを確認しておきましょう。
キャットタワーや猫のための空間として、大型のケージもなるべく準備してあげたいです。
さらに、家族全員が大型猫の特性を理解し、共に過ごすための心構えを持つことが、お互いの暮らしをより良くするために大切です。
特殊な事例でもありますが、転嫁行動や凶暴化などをしてしまった際の心構えもしておくべきだと思います。私の実体験から、普通の猫よりも大きく力強い大型猫が暴れる際の危険性は、本当に命に関わる問題になりかねません。
大型猫の危険性について
まず大前提として、飼育可能な大型猫は危険な品種というわけではありません。
温厚な子が多く、賢い猫種ですし、飼い主さんとのコミュニケーションも大切にする子が多いです。
しかし、猫には先天的な疾患を持っている子や、何かの経験や拍子から急に豹変してしまう「転嫁行動」を起こしてしまう子がいるのは事実です。環境的な変化やストレスから凶暴化してしまう子もいます。
ちょっと強く噛んでしまうなどではなく、急にスイッチが入って、まるで野生に戻ったかのような振る舞いになってしまうことがあるのです。
これは「大型猫だから」というわけではありませんが、大きく、体重の重い猫であればあるほど、飼い主さんの危険とリスクは大きくなってしまいます。
実体験と大型猫の凶暴化について
私は現在、サイベリアンを飼育しています。ブラウンタビー&ホワイトでとても可愛いです。
くっついてくるようなタイプの子ではないですが、いつも近くで寝転がっていて、撫でるとゴロゴロと喉を鳴らしながら、もっと撫でて欲しくてへそ天します。
私が寝る時は足を枕にして寝ることが多いです。おもちゃを持つとすぐに遊んで欲しそうに近づいてきます。
そんなうちの子ですが、つい1年ほど前から突発的に凶暴化してしまうようになりました。
キッチンの引き出しを開けた音に反応して襲ってきたり、何のきっかけもない時もあります。血だらけになりますし、うちの子の場合は警戒したり逃げたりするのではなく、強引に襲いかかってくるため、家に入れないような状況になってしまいます。
このような状態になったサイベリアンは、誇張ではなく、小さい豹やトラのような猛獣が襲いかかってくるような恐怖があります。
そうなると毎回、往診の獣医師さんに対応していただき、猫用の部屋にあるケージに入れてもらいます。そして私は動物病院に問診に定期的に行っています。
いつもは本当に可愛くて人懐っこいのに、いつ危険な状態になるかわからず怖くないといえば嘘になります。
うちの事例は先天性の疾患である可能性が高いそうで、こちらで対策できることも少なく、なるべく環境や原因となりそうなこと対処をしつつ、薬を服用してもらっています。
大型猫の飼育で注意すべきリスクと対策
まず、先天的な疾患や問題行動は、飼い主さんのせいでない場合も非常に多いです。
飼い主さんができることを全て行なっても、危険な状態にならないとは限りませんし、絶対に凶暴化が治るとはいえません。
しかし、環境的な要因やストレスに対する対策を行うことは非常に大切ですし、そういった対応によって、安心して大型猫と一緒に暮らせる可能性は高まります。
ではどのような対策をしておくべきなのかご紹介します。
猫のストレスを発散してあげる
猫のストレス発散には、運動・遊び・おやつなどが挙げられます。
短い時間でOKなので、日常的に飼い主さんとコミュニケーションをとりながら遊ぶ習慣をつけましょう。
- 空腹時に誘う
空腹時は食に飢えているので狩猟本能が働きやすいです。遊びに夢中になる可能性が比較的高いタイミングと言えます。 - 10分程度で終わらせる
猫の集中力は10~15分程度です。短すぎず長すぎずを心がけましょう!※数分ごとの遊びを小分けにしてもOK - 最後は必ず達成感(報酬)を味わわせる
猫にとっては狩猟を兼ねた遊びです。例えば猫がおもちゃを追いかけるような遊びをするのであれば、数回に1度は必ず獲物を確保させてやってください。どれほど追いかけても手に入らない場合、猫が遊びに飽きてしまったりストレスを感じてしまいます。 - 毎日遊ぶ時間を作る
上記と重複しますが、10~15分でいいので可能な限り継続的に遊んであげましょう
- 楽天市場ではNO.1、amazonでも上位の人気
- 本物の羽を使用しているため、独特な音が猫の闘争本能を引き立てる!
- 操作しやすいルアー状
- 他の商品に比べて少し値段は高いが、食いつきが全然違う!
Da Bird(ダ・バード)は、テレビでも度々紹介されたロングセラー商品です。
特に羽の素材・振り回した時の独特の音にこだわっています。七面鳥の羽をベースにしているので、動物のニオイがあり猫のハンター心をくすぐります!
羽の強度をサポートするために、グラスファイバー、ナイロンで補強を行なっています。
猫が最も興味をそそられると言われている「バタバタとした振動音」が鳴る構造になっている為、猫の興味をそそります!
- 人の手では難しい、猫を惹き付ける種類豊富な動きをする電動猫じゃらし
- 猫が大好き”カサカサ“素材のシート
- 急に動いたり止まったり、小刻みに動いたり、反回転したり、予測不能な動き
- 「羽根」「ひも」2種類のスティックで違った遊び方を楽しめる
環境を整える
綺麗好きな猫が快適に暮らせるように、清潔な環境を保ちましょう。その他にも、パニックや凶暴化のトリガーになり得る危険な状況を解消しましょう。
例えば、猫にとって嫌なにおいを消すことや、誤飲の危険のある小物を収納することが大切です。また、不気味な音がする家電を嫌がる猫は多いです。
猫と飼い主さんが快適に暮らすための部屋作りとおすすめ猫用品
ケージを準備しておく
猫が凶暴化したり攻撃的になった場合に備えて、猫だけが安心して使用できる猫用ケージを準備しておきましょう。可能であれば、ケージ内にトイレや水飲み器、餌の皿が設置できる大きさが理想的です。
緊急時や、凶暴化した猫を隔離しておく際に非常に重要な猫用品です。ケージは必ず1つは購入しておきましょう。
猫が凶暴化した際の対処法
愛猫が凶暴化した場合、先ずは飼い主さんの身の安全を確保しましょう。長ズボンや革手袋で手足をカバーしましょう。
次に、猫が一人になれる環境へと隔離します。可能であれば、猫用ケージ内に誘導し、その中で数日間は過ごせるようにしましょう。それが困難であれば、飼い主さんを目視できない部屋に隔離しましょう。
隔離した状態での生活(トイレ掃除や餌やり)が難しい場合、往診の先生を予約して一度状況を診てもらいましょう。今後の飼育のお世話のアドバイスや、凶暴化した時の猫への対応方法を教えてくれます。
凶暴化した猫への対応方法で大切なことは、「刺激しない」ことです。猫の名前を呼びかけたり、人の存在を感じるようなことがあれば、猫は余計興奮します。
「刺激しない」「猫の視野に入らない」ことが最重要です。
猫は、目に見えていないものに対しては反応しないとも言われています。私の実体験では、猫の視野に入らない限り、猫がそれ以上興奮して攻撃してくることはありません。
まとめ
今回は、大型猫を飼う上での危険性について解説しました。
基本的に、「大型猫だから」という理由で凶暴化しやすいか否かが決まっている訳ではないです。力が強く体が大きいが故に、凶暴化した際の危険が大きいということです。
定期的に凶暴化してしまう猫は多く存在しますが、適切な対応を学んで実践することで、ともに生活することは十分可能です。