サイベリアンは大型長毛種らしい美しい外見と従順な性格で多くの猫愛好家に人気ですが、実際に飼育するとなると様々な大変なことがあります。個体差はありますが、抱っこ嫌いやブラッシング嫌いな子は「なつかない」と感じられることもあるでしょう。
本記事では、実際にサイベリアンを飼育中の筆者が体験した大変なポイントを詳しく解説します。
サイベリアンを飼育して後悔（サイベリアンを飼って後悔したこと。実体験で感じた大変さと後悔しないための飼育方法）しないためにも、事前にサイベリアンの特性を把握しておくことは非常に大切です。
【実体験】サイベリアンの性格が悪い？対処法とオスメスの性格の違いを解説！
サイベリアンを飼うのは大変？
猫の飼育は一見楽しみと癒しだけのように思えますが、実際にはいくつかの困難があります。私が実体験を通して感じた「大変さ」とは、サイベリアンという猫種だからというものではなく、大型長毛種の飼育といった観点のものが多いです。つまり前提として、「サイベリアンだから飼育が大変」ということはなく、全ては個体差に依存しています。
サイベリアンはロシアの大自然で進化してきた猫種であることから、活発で運動量が多いです。そのため、毎日の遊びや運動が欠かせません。また、寒さをしのぐためにトリプルコートのふわふわの毛を持っているので、定期的なブラッシングや抜け毛予防も考慮する必要があります。
抱っこ嫌いのサイベリアンは、自宅内でのスキンシップによるコミュニケーションが難しくなることがあります。さらに、大型猫は総じて穏やかで落ち着いているため、SNSで見られるようになつかない（なついているように見えない）場合もあり、信頼関係を築くために時間と努力が必要です。
サイベリアンの飼育で大変なポイント
サイベリアンの飼育で大変なポイントを具体的に解説します。
長毛の被毛ケアが大変
サイベリアンは3層構造のトリプルコートと呼ばれる稀有な被毛を持っているため、長毛のケアと抜け毛への対応が大変です。
ブラッシングケアを怠ると長毛が絡まって毛玉になったり、抜け毛が部屋中に落ちて目立ちます。また、自宅でシャンプーを行う場合は長毛が故に乾燥させるのに時間がかかるでしょう。生乾きで放置すれば、においが気になったり全身が亀の甲羅のような大きい毛玉で覆われてしまいます。サイベリアンが暴れる理由とは？爪切りやシャンプーのやり方も紹介します
定期的なブラッシング（長毛種猫の毛玉対策とお手入れ！ブラッシング嫌いの子はどうすればいいの？）は不可欠であり、こまめな抜け毛掃除も大切です。
餌の量の調整が大変
一般的な大きさの猫が生後約12ヶ月で成猫に成長するのに対して、大型猫であるサイベリアンは3〜5年かけて成長を完了させます。
したがって、比較的長期に渡る成長期間とその成長度合いに合わせた餌の質・量の調整が大変となります。また、体の大きさ故に一般的な猫種よりも多くのカロリーを摂取します。
重い体重と大きな体を支えるための高タンパク質な餌を選ぶことで、たくましい骨格を形成し、関節炎などの病気を予防することができます。
サイベリアンに対しての適切な餌の量に関してはコチラの記事をチェック⬇︎
サイベリアンの成長期ごとの餌の量を詳しく紹介！ご飯を食べない場合の対処法は？
サイベリアンにおすすめのキャットフード特集はコチラの記事をチェック⬇︎
サイベリアンフォレストキャットにおすすめのキャットフード｜猫の健康管理と栄養を考慮した商品をピックアップ！
運動量、遊びの工夫が大変
サイベリアンは大自然で狩りをして生き延びてきた大型猫なので、活発な運動を好みます。健康的な筋肉の維持・発達のためにも、適切な運動量が大切です。
また、比較的穏やかで賢いことからも、積極的に運動してもらうための工夫は大変かもしれません。
具体的には、キャットタワーの導入により日常的に運動を促したり、ご飯の前のお腹が空いている時間帯など（狩猟本能が活発）に遊んであげることで積極的に運動してくれます。
運動が足りていない場合、「真空行動」と呼ばれるストレスが溜まって突然暴れる（走り回ること、凶暴化ではない）行動をとることがあります。
生活環境・猫用品の選定が大変
サイベリアンが大型猫であるが故に直面する生活環境・猫用品にまつわる大変なことをピックアップします。
- （ある程度）広いスペースが必要
少し走ったり遊び回れるフローリングは欲しい
猫と飼い主さんが快適に暮らすための部屋作りとおすすめ猫用品 - 力が強いため、家具や壁で爪とぎされて傷つく
【必見】猫を飼うんじゃなかったと感じた時に1度読んで欲しいこと - あらゆる猫用品において、大型猫向けや大きいサイズを選ぶ
トイレ、ケージ、キャットタワー、ベッドなど
うちのサイベリアンが大変だったこと
我が家のサイベリアンとの生活を通して感じた大変なことをご紹介します。
「抱っこ嫌い」と「水遊び」についてです。
抱っこ嫌いだった
我が家のサイベリアンは抱っこ嫌いで、飼育を始めた時はスキンシップに苦労しました。毎日のブラッシングも最初は嫌がり、毛玉ができることもありました。また、運動不足になると暴れることがあり、家の中での事故を防ぐために遊びの時間を増やす必要がありました。「なつかない」と感じることもありましたが、時間をかけて信頼関係を築くことで、今では抱っこもブラッシングもリラックスの時間となりました。
うちのサイベリアンが抱っこ嫌いなのはなぜ？理由と猫と仲良くなる方法
水が大好きで、水遊びに困った
サイベリアンは、猫の中でも比較的「水が好き」な猫種のようです。我が家のサイベリアンも水が大好きで、水飲み器の水で遊んだり、キッチンの蛇口に夢中になっていました。
水浸しになる床の掃除が大変でしたが、特別困ることはありませんでした。ただ、毎日の掃除がストレスになることはあるでしょう。
まとめ
サイベリアンを飼うことは大変なことも多いですが、愛らしい姿と穏やかな性格は飼い主さんにとって大きな癒しとなります。日々のブラッシングや運動不足の解消、抱っこ嫌いやなつかない場合の対応なども、適切なケアを行うことで猫と飼い主さんが安心して暮らすことができます。
これらのポイントをしっかりと理解し、実践することで、サイベリアンとの生活をより豊かなものにしましょう。
