うちの猫はどれくらい痩せすぎ?
愛猫が健康かどうかを測る指標として代表的な数値は、「体重」です。
統計では、家猫の大半が肥満気味であることが指摘されています。
つまり推測として、愛猫の体重管理は簡単ではなく、理想的な体重を維持することは難しいことが分かります。
肥満猫の体重減少をダイエットによって目指す類の情報は頻繁に耳にする一方で、「痩せすぎ」「体重減少」「元気なのに・食欲があるのに体重が減る」「原因不明の体重減少」等の痩せている猫の健康への懸念は軽視され、稀なケースと見なされがちです。
しかし現実では、生後7ヶ月の成長期真っ只中であるにも関わらず体重が増えないケースや、加齢とともに体重が減って心配になっているケースは多数存在します。
また、子猫・成猫・老猫に関わらず、いったいどれくらいの体重減少があれば病気や体調不良を心配すれば良いのかの判断も難しいポイントです。
老猫がどんどん痩せていく…。食欲不振の原因と体重減少の対策フードをご紹介
そこでこの記事では、「愛猫が痩せすぎなのか?体重減少の原因と危険なライン」をテーマに、猫の体重減少に関する情報と対策をご紹介します。
また、100g,300g,500gといった体重の変化に敏感に反応できるようにするための見識や基準も記載しています。
愛猫の体重管理を徹底して健康寿命を延ばし、豊かで幸せな猫生活を手に入れましょう!
下記リンクより、愛猫が「肥満なのか痩せすぎなのか?」を判断する方法を紹介しています。気になる方はチェックしてみてください!
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猫の体重管理に有効な体型スコア(BCS)
体重減少が500gもあれば要注意!
愛猫の体重減少や肥満・痩せすぎを判断するためには、猫の体重変化に対する感覚を養う必要があります。
「どれくらいの体重減少が、人間体重でいうどれくらいの変化なのか」を自然に換算する感覚があれば便利です。
人間であればkg(キロ)単位での変化を気にかけますが、猫は人間よりも小さい生き物です。
g(グラム)単位での変化に着目する必要があります。100g,300g,500gといった、100g単位の体重減少でも、病気や痩せすぎなどを疑うべきですし、その100g単位の差によっても深刻度が変わります。猫にとっての100gは、大きな数値です。
猫の体重減少を、人間体重に換算する
猫と人間との間には、およそ10倍の体重差があります。
即ち、猫に100gの体重減少が確認された場合、人にとっての1kgほどの体重減少があったことになります。
300g=3kg,500g=5kgです。1kgも減ってしまえば、10kg相当の体重減少ということになります。
このように人間体重に換算して考えてみると、100g,300g,500g単位の体重減少であったとしても偶発的なものではなく、「食事や生活習慣の変化。病気や体調不良」を疑うべきだと思いませんか?
深刻な病気などを除けば、猫の体重減少は徐々に進行します。変化に気付きにくく、気付いた時には深刻なケースもあります。
日常での定期的な体重計測はとても大切です。
愛猫が体重減少してしまう原因
猫の体重減少の原因は様々です。
当然、摂取カロリーよりも消費カロリーが多い場合は体重は減少します。
そのほかにも、原因不明・加齢・しっかり食べて食欲はあるのに体重が減ったりするケースもあります。
猫の痩せすぎに繋がる、体重減少の原因を以下にまとめます。
食事不足
愛猫の体を維持するために必要な分のご飯を与えていないことによる体重減少です。
本来必要な栄養やカロリーが摂取できていない可能性があります。
愛猫の成長やライフステージに伴い、ご飯の量やキャットフードを変えていきましょう。
100g,300g単位の体重の変化を見逃さないように!
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運動量の増加
運動や遊びの機会が増えることで、消費カロリーが摂取カロリーよりも多くなることによる体重減少です。
基礎代謝も上がり、筋肉の発達も見込めるので楽観的に捉え、摂取カロリーを増やしてあげましょう。
日々の体重計測は忘れずに!
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ストレスなどによる食欲不振
環境の変化や外的ストレスが食欲不振を招き、体重が減ってしまうケースです。
猫はデリケートな動物です。気になる音やにおい、他の猫や家族からのストレスが胃腸に影響を与え、下痢や嘔吐に繋がる場合もあります。
多頭飼いをしている場合、自分の食事を他の猫にジーッと見つめられたり、餌を横取りされることで食事にありつけないケースは多いようです。
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加齢・消化機能の低下
加齢に伴う消化機能の低下や食欲不振によって体重減少が起こります。
10歳を超えて高齢期に差し掛かったら、注意深く観察することで体重減少に気づくことができます。
病気
病気にかかった場合は、300g,500gといった単位での体重減少が確認できるでしょう。
元気で食欲はあるのに体重が減ったり、生後4ヶ月、7ヶ月の成長期なのに体重が増えない場合は病気を疑いましょう。
理由が見当たらない原因不明の場合や痩せすぎの場合、どれくらい経過を見守るべきか迷った場合はすぐに動物病院に連れていきましょう。
様々な病気が考えられますが、今回は猫が発症しがちな2つの病気に焦点を当てます。
- 腎臓病
腎臓病は殆どの猫が発症する病気です。
腎臓病の早期に見られるサインが体重減少です。体重が減っていることに気付いてあげられることで、腎臓病と診断される前からケアを始めるきっかけにもなります。 - 糖尿病
糖尿病を発症すると、猫の身体はブドウ糖(血糖)を使わなくなり、脂肪やたんぱく質をエネルギー源として代替するようになります。その結果、体重減少を招くことがあります。
他にも、歯周病や口内炎、消化器系の疾患やがんなどによる体重減少もあります。原因不明で心配なときには、獣医師の診察を受けるようにすることが大切です。
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猫が食欲もあるし元気なのに体重減少してしまう
体重減少が確認されて、原因も大方予想できているけど解決に至らない場合もあります。
そのような場合は、甲状腺機能亢進症という病気を疑いましょう。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが必要以上に多く分泌される病気です。
7〜8歳以降の中高齢の猫に多く確認されます。
比較的食欲もあって元気に見えるため、気づきにくいです。しかし、放っておくと心臓や胃腸をはじめとした全身の臓器に負担をかけ、身体が痩せてボロボロになってしまいます。
猫の甲状腺機能亢進症に見られる特徴
- 中高齢(7〜8歳以降)の猫に多い
- 食欲はあるが徐々に体重減少していく ※食欲が低下することもある
- 元気はある、または元気がありすぎて動き回っている
- 水を飲む量が多く、おしっこの量も多い
- 嘔吐や下痢の頻度が増える
- 攻撃的・狂暴的になる、目の表情が鋭い
人間で言うならば、睡眠不足にも関わらず、カフェインやエナジードリンクを用いて興奮状態を保っているような状態です。
気づかぬうちに愛猫の体はボロボロになってしまいます。
猫の体重減少にいち早く気づいてあげるために
前述のリスクを避け、愛猫に健康でいてもらうためには、体重減少の早期発見が重要です。
愛猫を日常的にしっかりと観察し、少しの変化に敏感になれるようになりましょう。
そのためには、愛猫の睡眠・食事・運動の量を把握しておきましょう。
それらを踏まえた上で、日常生活から体重計測を取り入れましょう!
ベッドごとOK!ペット専用体重計
- 丈夫で長持ち:トンネル内は猫が大好きなカサカサ素材
- お手入れが簡単:ポリエステル製のため、水洗い可能で清潔に保てる
- 折り畳み式:収納に困らない。場所を取らずに持ち運びにも便利
- 猫が夢中:飛び込んだり通り抜けるたびに音が鳴る
ペット専用に設計された体重計のため、5g単位の細かい計測が可能です。
操作もシンプルで、猫ちゃん自身が体重計に乗らずともキャリーやベッドごと計れる機能も搭載されています。
愛猫の健康管理に自信を持ちたい方には是非ともオススメのペット体重計です。
肥満猫のリスクとストレスなくダイエットして体重を減らす方法は?
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まとめ
「愛猫が痩せすぎなのか?体重減少の原因と危険なライン」と題して解説しました。
猫にとっての100g,300g,500gの重要性が伝わったのではないかと思います。
また、「元気なのに、食欲あるのに体重が減る」「4ヶ月や7ヶ月の成長期なのに体重が増えない」時に該当し得る病気や原因についても紹介しました。
原因不明の時や、加齢や明確な症状が表れた時は動物病院で適切な判断を仰ぎましょう。
どれくらいのラインまでが飼い主さんの対応範囲なのかは個人に依存しますが、早めに動物病院に連れていくことはメリットをもたらす場合が多いです。
ただし、何でもかんでも直ぐに動物病院に向かうことは避けましょう。
愛猫にとってストレスですし、飼い主さんの責任感や対応力も抑制します。
最後に、体重計による自宅での体重計測や体重管理は必須です!
少なくとも、自宅で体重を計測できる状態は整えましょう。
100g,300gの単位で正確に計るために、ペット用体重計を強くおすすめします。
愛猫の体重管理を通じて体重減少・痩せすぎを防ぎ、健康で明るい生活を守りましょう!