「サイベリアンにあげるフードは何が良いのだろう?」「どんなフードをあげれば健康管理できるかわからない。」とお悩みではないでしょうか。
この記事では、フードを選ぶ際に役立つ注目すべき栄養素や成長段階に応じたフードをご紹介します。愛猫の健康を食事からサポートしてあげましょう!
サイベリアンの大切な栄養素と健康管理
猫の健康管理を食事から行う上で大切な栄養素は、タンパク質、タウリン、脂肪、ビタミン、ミネラルです。
- タンパク質
筋肉や臓器の発達に必要であり、体重の維持とエネルギーの供給源となる最も重要な栄養素です。 - 脂質
エネルギー源としても重要ですが、それ以上に脳の発達や皮膚・被毛の質に関係します。
オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸を含むフードをあげると猫の神経系や被毛の質がよくなります。 - タウリン
体内のあらゆる器官に影響があります。
働きとしては血圧を維持してくれたり、視力の衰えを防いで、健康的な脳や網膜の発育を補助する大切な栄養素です。 - ビタミンとミネラル
疫機能の強化や骨格の発達に不可欠です。
特に、ビタミンA、D、E、カルシウム、リンなどの栄養素が重要です。
栄養素ではありませんが、水は必須です。
水は栄養素を体中に運ぶことや食物の消化と代謝に不可欠です。常に新鮮で清潔な水をいつでも飲める環境を用意しておきましょう。
サイベリアンは他の猫種に比べて骨格ががっしりしていて、体が大きく活発な猫種です。2~3年かけてゆっくりと成猫となります。
キャットフード選びでは、総合栄養食のドライフードがおすすめです。
その中でも高品質なタンパク質が豊富に含まれ、必要なビタミンとミネラルをバランスよく摂取できるものを選びましょう。
また、サイベリアンは肥満になりやすい傾向があるため、体重管理も重要です。基本的にはフードに記載された給与量を元に猫ちゃんの状態や体調を見ながら調節してあげましょう。
あげる回数については、特に気にすることはなく一日トータルで給与量を満たしていれば問題ありません。
ただ、ご飯の時間の間隔をあけすぎた場合、人と同様に体の防衛本能から体内にエネルギーのもとになる栄養素を脂肪として蓄えるため、肥満になってしまうリスクが増えてしまいます。
また、12時間以上空くと、胃酸過多になり吐き気を引き起こすことがあります。そのため、ご飯の間隔は12時間以上はあけないようにしましょう。
これを意識するだけで健康的な体重を維持することができます。
餌を与えるには自動給餌器がとても便利です。与える量と時間を設定できるため、毎回決まった時間に量を量ることなく餌をあげることができます。
サイベリアンは長毛種で短毛種より毛づくろいした時の毛を飲み込む量が2~3倍と言われています。これは毛玉をうまく吐き出せない毛球症のリスクが高い傾向にあります。そのため、食物繊維が豊富に含まれていて、毛球の排出を助けるキャットフードを選ぶのも良いでしょう。
キャットフードでよく目にする成分・名称について
L-カルニチン
中性脂肪を効率よく燃焼できるようサポートする成分であり、中性脂肪が皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積するのを防げます。肥満対策におすすめです。
グレインフリー
穀物(小麦、とうもろこし、米などの穀物全般)を完全不使用という意味です。
肉食動物である猫は脂質とたんぱく質からエネルギーを摂取するため、穀物は消化しにくく腸に負担をかけてしまいます。
つまり、グレインフリーのキャットフードは、愛猫にとって消化をしやすい食材で構成されています。
ヒューマングレード
人間用の食品と同じレベルで品質が管理された原材料のことを指します。
「人間でも食べられる原材料で作られたフード」のことを指し、人が食べても問題ない品質という意味にも感じられますが、もちろん人間用という意味ではなく、あくまでもペット用のフードです。キャットフードのヒューマングレード品は、人間が食べる食品安全基準と比較すると、「まだまだ低い基準」です。
ただしヒューマングレードのキャットフードは、猫にとってはかなり高品質な原材料を使用しているという認識で良いでしょう。
愛猫の健康をサポートする成長段階ごとのフードの選び方
サイベリアンだけの話ではありませんが、成長段階に応じたキャットフードをあげるのが健やかな成長と健康にとても大切です。
ここでは猫の成長段階に合わせたフード選びをご紹介します。
子猫期のフード選びと成長に必要な栄養素
サイベリアンの子猫期(生後2ヶ月〜1歳)では、急速な成長と発育が見られます。この時期には、高品質なタンパク質(30%以上)とビタミン・ミネラルを豊富に含む子猫用の総合栄養食のウェットフードか小粒のドライフードを選びましょう。子猫の時は、一度に多くの量を摂取できません。生後2〜3カ月は4回、生後4〜6カ月は3回に分けてご飯をあげましょう。
- 生後12カ月齢まで
- 乳歯に配慮した柔らかな食感と最適な大きさ。
- ビタミンE、Cを含む栄養バランスにより、子猫の免疫力を健康的にサポート。
- オメガ3系不飽和脂肪酸(DHA)を配合し、子猫の健康的な脳の発達と視力をサポート。
未熟な消化器官を考慮し、食べやすい薄切りチャンクが特徴です。
水分補給も可能なみずみずしいゼリーに包まれています。
成長期の子猫のために最適な栄養バランスで、脳の健康や腸内細菌のバランスをサポートします。
ロイヤルカナン FHN キトン 子猫用
詳細
- 与えやすいドライフード
- ビタミンEとCなどの抗酸化成分を配合し、子猫の健康を維持し、免疫力をつけやすい
- オメガ3系不飽和脂肪酸(DHA)を配合し、子猫の健康的な脳の発達と視力をサポート。
- プレバイオティックスと高消化性タンパク質が、健康的な消化を維持し、腸内細菌バランスを整える。
- タンパク質、ビタミン、ミネラルを最適に調整し、子猫の健康な成長を促進
豊富な栄養素とバランスの取れた成分で、子猫の発育や免疫力の向上を促進します。
高品質なたんぱく質源や必須脂肪酸が含まれ、骨や筋肉の発達を手助けしてくれます。
成長期、成猫期のフード選びと健康維持に重要な成分
サイベリアンの成長期(1歳〜3歳)、成猫期(3歳〜7歳)では、活発な活動量を支えるために、たんぱく質の豊富なバランスの良いフードがおすすめです。
特に、高品質のタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルが必要であり、動物性タンパク源(鶏肉、魚、牛肉など)が主成分となっているフードを選ぶことが大切です。
合成保存料や人工的な添加物を避けましょう。
目安としてはグレインフリー、ヒューマングレード、無添加等と記載されている物がおすすめです。
カナガンキャットフード チキン(1.5kg)グレインフリー 穀物 香料 着色料不使用
詳細
- ヒューマングレード(肉・魚は人間でも食べられる品質の厳選食材)
- グレインフリー(消化の負担にならないよう穀物不使用で、愛猫を食事でサポート
- 肉・魚を60%以上の高たんぱくなレシピ。子猫からシニア猫までオールステージ対応
- 香料・着色料不使用。
- ペット先進国である欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の厳しい安全・品質管理基準をクリアした工場で生産
ヒューマングレードの質の高いチキンを主成分にしています。
豊富なたんぱく質によって健康な筋肉をサポートし、必要な栄養素をバランスよく摂取することができます。
また、グレインフリーであり、消化にやさしいため、腸内環境を健康に保ちます。このキャットフードは天然の成分を使用しており、人工添加物や穀物を含まず、安心して与えることができます。
シニア期のフード選びと老化対策に欠かせない要素
サイベリアンの高齢期(7歳〜)では、健康維持と老化防止を目的としたフード選びがよいでしょう。
タンパク質は26%程度で低脂肪、高繊維のフードや関節保護成分を含むフードなどがおすすめです。咀嚼能力が低下したり歯が弱ったりしている場合は、ウェットフードや小粒のドライフードに切り替えるなど、食べやすさや消化しやすい状態を意識してご飯をあげましょう。
全世界でも約90名しかいない米国獣医栄養学専門医が手がけた栄養満点のレシピ。猫の健康に最適な栄養バランスと美味しさを追求し、偏食の愛猫に悩まされた多くの飼い主もペトコトフーズで悩みが解決!国産原材料にこだわり、人工添加物ゼロ。さらに、グレインフリーで人が食べられるヒューマングレード品質。トッピングとしても最適で、多様な食事スタイルに対応。ドライフードを食べている猫よりも水分が多く含まれているフレッシュフードなどを食べている猫の方が尿路結石のリスクを約50%下がったことが研究で証明されています。家族である愛猫に最高の食事を。
以上のように、サイベリアンの成長段階ごとに適したキャットフードを選ぶことで、愛猫の健康と成長をサポートできます。
サイベリアンの成長に合わせたキャットフード選びの参考にしてくださいね!
新しいフードを与えるときは、少なくとも1週間かけて徐々に変えていくことをおすすめします。
ゆっくり変えていくことより、胃の不調や新しいものへの恐怖感等の不安を回避することができます。
サイベリアンのかかりやすい病気と予防におすすめキャットフード
サイベリアンがかかりやすく、食事で罹患リスクを抑えることができる病気に毛球症、腎臓病、尿路結石があります。
この3つの病気におすすめのフードをそれぞれご紹介します。
嘔吐しやすい時は毛玉ケアフード
毛球症は、毛球によって引き起こされる消化器の病気のひとつで、毛づくろいで舐めた毛が主な原因となります。特に長毛種は短毛種に比べて2〜3倍かかりやすいと言われています。
毛玉を含んだ嘔吐が最もわかりやすい症状です。この毛球症の予防、対処法としては、ブラッシングをこまめに行うことや毛玉ケアフードを与えてあげることが良いでしょう。
毛玉ケアフードは、食物繊維が豊富で毛玉を便と一緒に排出する手助けをしてくれます。
モンプチ 毛玉ケア ターキー入りチキンの贅沢 500g
詳細
- 12カ月齢以上
- 主食に最適なナチュラル設計。
- 食物繊維を配合し、体内の毛玉を自然に排出するようにサポート
猫の健康と美毛をサポートする逸品です。新鮮なターキーとチキンが豊富なたんぱく質を提供し、毛玉のケアをサポートします。
自然な成分で作られ、毛球のリスクを軽減しながら、大切な栄養を兼ね備えています!
腎臓病のケアにおすすめのフード
腎臓病は、老猫にみられる代表的な病気です。7歳から発病する確率が上がり、15歳以上で3割以上が罹患するとされています。症状は、嘔吐、多飲多尿、体重減少、食欲不振などがあげられます。
飼い主が気づかないうちに症状が進行する場合が多いため、7歳になったら定期検診を受けることをおすすめします。
腎臓病になってほしくないからといって7歳からいきなり療法食と記載されたフードを与えるのはやめましょう。
療法食は特定の栄養素を制限したり強化したりしたフードです。つまり、健康な犬や猫の食事としては、栄養バランスが整っていません。あくまでもサポートするとされているフードをあげることをおすすめします。
サイエンスダイエット プロ シニア猫 腎臓・心臓ケア機能 チキン 1.5kg
詳細
- 抗酸化成分ビタミンE&C:健康な本来の免疫力の維持をサポート
- 心臓と目の健康維持をサポート
- 高品質で消化の良い原材料。
- 適切な栄養バランスで尿pHを管理し、下部尿路の健康維持に配慮
- 厳選されたナチュラルな原材料を使用。着色料・香料不使用
年齢7歳以上のシニア猫に特化した高品質キャットフードです。腎臓と心臓の健康を維持し、栄養バランスを考えたチキン風味のシニア猫にとってうれしいフードです。
バランスの取れた成分が老齢の健康課題に対応し、病気を予防してくれます。
尿路結石のケアにおすすめのフード
尿路結石は、猫下部尿路疾患の代表的な病気の一つです。腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結晶や結石ができる病気で、膀胱や尿道を傷つけたり、尿道に詰まったりします。
トイレに行く回数が増える、頻繁にトイレに行くのにオシッコが少ししか出ない、オシッコをするときに痛がる様子がなく、血尿が出るなどの症状が表れます。
尿路結石を防ぐフードは下部尿路ケアフードとして販売されています。
下部尿路ケアフードは結石ができないように、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルのバランスが調整されていることが特徴となります。体内に取り入れる水分を増やすことも必要なのでウェットフードがおすすめです。
ロイヤルカナン ユリナリー ケア ウェット (85g×12袋入)
詳細
- 12カ月齢以上~12歳まで
- 泌尿器の健康を維持。
- 理想的な体重を維持。カロリーを適切に調整
- 猫が本能的に求める栄養バランス。
尿路の健康をサポートするキャットフードです。特に尿結石や尿路感染症のリスクが高い猫におすすめです。
豊富な水分とバランスの取れた栄養が含まれており、尿の健康を保つと同時に美味しさも追求。毎日の食事で、愛猫の尿路トラブルを予防しましょう。
いかがでしたでしょうか?サイベリアンにおすすめのキャットフードは高タンパク質、ビタミン、ミネラル等バランスが良い総合栄養食のドライフードがベストですね。
愛猫の個体の特性やアレルギーなどの条件に応じてフードを選びましょう。定期健診に連れていき気になることは獣医師に聞いて愛猫の健康をサポートしてあげましょう!